放射性核種分析
ゲルマニウム半導体検出器による放射性測定(精密核種検査)
東京電力福島第一原子力発電所の事故後、被災地は、日々復興・再生に向けて進んでいます。
今では、生産者を始め関係者のご努力により、食品中の放射性物質は減っており、安全な食品が流通していますが、放射性物質に対して不安を感じる方もいらっしゃいます。
当検査センターでは、高感度の核種分析を行っています。
また、「放射能検査のご案内!」を作成しています。
各自治体の給食関係者様からの放射能検査を承っております。
お気軽に、お問い合わせください。
「食品中の放射性物質に関する検査を実施することが可能である登録検査機関」厚生労働省ウエブサイト
当検査センターが紹介されています(厚生省登録検査機関)。
「輸出食品等に対する放射性物質に関する検査の実施機関について」農林水産省ウエブサイト
当検査センターが紹介されています(外国に輸出される食品にかかる放射性物質検査機関一覧)。
精密分析(飲料水 飲料水の代わりになる飲用茶など)
項目名 | 税込価格 | 検出限界(目安) | 必要試料量 | 検査日数 |
セシウム-134 セシウム-137 | ¥14,300 (内消費税¥1,300) | 1Bq/Kg未満 | 3L 2Kg以上 | 6営業日 |
一般分析(食品 ペットフード など)
項目名 | 税込価格 | 検出限界(目安) | 必要試料量 | 検査日数 |
ヨウ素-131 セシウム-134 セシウム-137 | ¥12,100 (内消費税¥1,100) | 5~10Bq/Kg未満 | 試料の形態により異なります。 (500g~2Kg) | 6営業日 |
その他
項目名 | 税込価格 | 検出限界(目安) | 必要試料量 | 検査日数 |
ヨウ素-131 セシウム-134 セシウム-137 | ¥12,100 (内消費税¥1,100) | 依頼者指定 10Bq/Kg~ | 試料の形態により異なります。 (~2Kg) | 6営業日 |
食品中の放射性物質にはどんなルールがあるの?
日本で流通している食品には、含まれる放射性物質の量がこの数字(基準値)より少ないものしか売ってはいけないというルールがあります。
この数字(基準値)は、特定の食品を食べ続けたときにも安全なように、どの性別・年齢層でも、国際的にも安全と考えられているレベル(食品から受ける追加の放射線量が年間1ミリシーベルト以下)となるように決められています(消費者庁ホームページ「放射性物質」より)。
その他の規制値について
食品中の基準値のみではなく、野菜などを栽培する土壌や肥料、培土、椎茸栽培の原木、
家畜飼育の飼料等についても、食品類の安全性を考え規制値が設定されています。
(参考)
飼料中の放射性セシウムの暫定許容値
① 牛及び馬用飼料中に含まれることが許容される最大値100ベクレル/kg
(粗飼料は水分含有量8割ベース、その他飼料は製品重量)
② 豚用飼料中に含まれることが許容される最大値80ベクレル/kg
(製品重量、ただし粗飼料は水分含有量8割ベース)
③ 家きん用飼料中に含まれることが許容される最大値160ベクレル/kg
(製品重量、ただし粗飼料は水分含有量8割ベース)
④ 養殖魚用飼料中に含まれることが許容される最大値40ベクレル/kg
(製品重量)
注)飼料から畜水産物への移行係数、食品の基準値(放射性セシウムについては、一般食品100ベクレル/kg、乳50ベクレル/kg)及び飼料の給与量から算出。
※製品重量とは、配合飼料等、家畜に給与される製品段階の重量とする。
放射能検査を行うことで、放射能について正しく理解することが重要です。
当検査センターでは、食品等事業者の皆様の不安にお答えいたします。
海外と違う食品基準値
内部被ばくの主な原因は放射性物質に汚染された食品の摂取です。
汚染を防ぐために、食品の「基準値」が設定され、わが国ではセシウムで食品1キロg当たり100ベクレルとされています。
国内では100ベクレルが一般的に用いられていますが、海外では国によって基準値が異なります。
例えばEU(欧州連合)ではセシウムの基準値は、同様に1キロ当たり1250ベクレル、国連とWHO(世界保健機関)によって設置された国際的な食品規格を作るための委員会(コーデックス委員会)では1キロ当たり千ベクレル、アメリカでは1キロ当たり1200ベクレルと設定されています。
日本の基準値に比べて大きく異なります。
しかし、海外と日本の考え方は基本的に変わりません。
「基準値レベルに汚染された食品を摂取したとしても年間の内部被ばくが1ミリシーベルト以下になる」ように基準値は作られています。
海外では主に、汚染された食品の割合が、全体の1割と仮定しているのに対し、日本では全体の5割の食品が汚染されているとした仮定をおき、基準値が作られました。
そのためこのような基準値の差が生まれているのです。
「坪倉先生の放射線教室」福島民友新聞の記事(2016年10月30日)を参考に作成しています。
食品区分 | コーデックス | 日本 | 台湾 | 米国 | Eu | 備考 |
飲料水 | (1000) | 10 | 10 | 1200 | 1000 | |
牛乳 | (1000) | 50 | 50 | 1200 | 1000 | 乳製品含む |
乳児食品 | 1000 | 50 | 50 | 1200 | 400 | |
一般食品 | 1000 | 100 | 100 | 1200 | 1250 | その他の食品 |
※厳しい基準値を設定することによって、国民は安心するかもしれません。
しかし、基準値がなぜ必要かを理解することは大切です。
厳しい基準を設定しなければならないという意味や諸外国に比べて厳しい基準であるということは、わが国の食品がいかに放射能に汚染されているか、また、その恐れがあるかという誤ったイメージをアピールしてしまっていることにもなります。