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浴槽水の水質検査

浴槽水の水質検査

浴槽水の水質管理について

不特定多数の人が利用する「公衆浴場」では、わずかな水しぶき(エアロゾル)となった浴槽水を、口や鼻から吸い込んでしまう危険性が高いため、「浴槽水」の適切な衛生管理が求められます。  
浴槽水には、入浴者から常に有機物が補給されており、これらを栄養源として、ろ過機や配管等に微生物が定着し増殖します。

この定着した微生物が産生するバイオフィルム(生物膜)と呼ばれる保護膜によって、殺菌剤(塩素剤等)から守られているため、普通に消毒するだけでは微生物を取り除くことはできません。

定期的に浴槽内や配管の清掃、消毒を実施していたとしても、衛生的で水質が維持管理されているかを判断するためには、水質検査による確認が必要となります。
 
抵抗力の衰えた高齢者に対して重篤な感染症を引き起こす「レジオネラ属菌」が最も重要視されています。 
埼玉県では、公衆浴場・旅館業の入浴施設に使用する水について公衆浴場法施行条例(平成二十年三月二十五日 埼玉県条例第十九号)において、水質検査項目、水質基準及び検査頻度が定められております。

検査センターでは、公衆浴場施設を管理されている自治体、管理者様に対して啓発用のリーフレット「浴槽水の水質検査」を作成しています。
 

水質基準

公衆浴場・旅館業の入浴施設については、各都道府県等の条例により、水質検査項目、水質基準及び検査頻度が定められております。 
詳しくは管轄の保健所にご相談ください。

埼玉県の条例による水質基準等
<水道水以外を使用した原水、原湯、上がり用水、上がり用湯>

 項目名 基準値
色度5度以下であること
濁度2度以下であること
水素イオン濃度5.8以上8.6以下であること
有機物(全有機炭素(TOC)の量)3㎎/L以下であること
大腸菌検出されないこと
レジオネラ属菌検出されないこと(10cfu/100mL未満)

※温泉水・井戸水等を使用するものであるため、基準の 遵守が難しい場合で衛生上危害が生じるおそれがないと知事が認めるときは、色度・濁度・水素イオン濃度・有機物(全有機炭素(TOC)の量)の規定の一部または全部を適用しないことが出来ます。

検査料金

原水・原湯・上がり用水・上がり用湯

税込価格

¥12,100(内消費税¥1,100)

検査方法

公衆浴場法

検査項目

色度、濁度、pH値、有機物(全有機炭素(TOC)の量)、大腸菌、レジオネラ属菌

必要検体量
200ml 500ml 2L

採水方法 
①給水口から、5分位流す。②滅菌済み200ml容器と2L容器は、そのまま採水する。③500ml容器は、検水でゆすいでから採水する。※どちらも、満杯にする。 
容器は、滅菌済み200ml容器、500ml容器、2L容器をこちらで用意してお渡しします。

検査日数

7~11日

備考

月・火・水の受付
予約制

レジオネラ属菌

税込価格

¥8,800(内消費税¥800)

検査方法

WYOα培地法

必要検体量
2L

採水 
①給水口から、5分位流す(又は浴槽から直接採水)。 ②2L容器に、そのまま採水する。 
 ※満杯にする。 
容器は、2L容器をこちらで用意してお渡しします。

検査日数

7~11日

備考

月・火・水の受付
予約制

検査頻度

埼玉県の条例による検査頻度  <浴槽水のレジオネラ属菌>

浴槽水の種類 検査頻度
循環ろ過器を使用していない浴槽水 
及び毎日完全に換水している浴槽水
1年に1回以上
連日使用している浴槽水6ヶ月に1回以上
知事が告示で定める浴槽水知事が告示で定める頻度

レジオネラ属菌とは

レジオネラ属菌は、主に土壌の中や淡水に生息している菌です。 
自然界の中にある常在菌の1つと覚えておいてください。 
沼や河川にひそんでいることが多いレジオネラ属菌は、私たちの生活圏にも存在します。

特に、お風呂や冷却塔などでは、レジオネラ属菌が繁殖しやすい環境が揃っているため、わずかなエアロゾル(水しぶき)でも大量のレジオネラ属菌が存在する可能性があり、それを吸引することでレジオネラ属菌に感染することがあります。 

レジオネラ症

レジオネラ属菌に汚染されたエアロゾル(水しぶき)を吸引することで感染する感染症のことで、症状は「レジオネラ肺炎」と「ポンティアック熱」の2つになります。 

レジオネラ肺炎

レジオネラ肺炎は、全身のだるさ、頭痛、筋肉痛が症状の始まりになるといわれています。 
最初は風邪に似た症状ですが、少しずつ症状が悪化し高熱、乾いたような咳(せき)、寒気などが起こります。 
また、腹痛や下痢、中枢(ちゅうすう)神経系への症状も起こるので注意しなければなりません。 
名前のとおり、肺炎を起こすので重症化した場合は死亡率が非常に高くなります。 
すぐに適切な抗菌薬治療を受けることが大切です。 

ポンティアック熱

ポンアティック熱の特徴は、発熱・頭痛・筋肉痛・寒気・下痢とレジオネラ肺炎と同じ症状があります。 
しかし、レジオネラ肺炎のように“肺炎”にはかかりません。 
どちらかというと、レジオネラ肺炎よりも症状が軽いものになるでしょう。 
潜伏期間は1~2日でおよそ2日~5日で自然治癒します。 
ただし、症状がひどい場合は意識障害が起こる可能性もあるので要注意です。